文部科学省・令和4年度「学習者用デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業」成果報告書(pp.192-199)
柴田研究室が協力して、児童が授業でデジタル機器を使っている時の視距離(画面と眼の距離)を報告しています。教室でのデジタル機器使用の実態に即し、(1)キーボードを取り付けた状態(ノートPCスタイル)と、(2)タブレットを平置きにしている状態(タブレットスタイル)に分けて、同じ児童による視距離の違いを示しています。測定の結果、授業中にタブレットスタイルを用いなかった児童Aを除いた4名の児童(BからE)は、いずれもノートPCスタイルの方が視距離が長く、タブレットスタイルでは視距離が30cmよりも短くなりがちであることが示されています。
令和4年度「学習者用デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業」成果報告書(文部科学省)へのリンク
(図は、報告書の「表 2-123 キーボードを取り付けた状態と平置きの視距離の測定結果」に基づき作成)
教育新聞・連載記事【ICTと子どもの健康】全10回
人間工学の視点から、学校でのICT機器の利用と健康面に関する現状や対策などについて取り上げています。
第1回:情報活用と健康のバランス
第2回:デジタル機器の利用に対する不安
第3回:子どもの視力低下と目の疲れ
第4回:ICT機器を使う学習環境
第5回:画面への映り込みと姿勢
第6回:授業の中で目の疲れに配慮する
第7回:学校教育でなぜ近視対策が必要なのか
第8回:板書と同様に大型提示装置でも見やすさを
第9回:健康面に関する学校での取り組み
第10回:家庭での端末利用とこれからの情報化社会
教育新聞の連載第1回へのリンク (図は当該Web page)
文部科学省・学習者用デジタル教科書実践事例集 2022年3月
2ページのコラム「デジタル教科書を使用する際の健康面への留意事項 ~児童生徒が自らの健康に対する意識を醸成するために~」で、子どもの端末利用における留意点を紹介しています。特に重要な3点はイラストでも示しています。
学習者用デジタル教科書実践事例集 2022年3月(文部科学省)へのリンク (図は当該ファイルpp.46-47)
健康支援のための動画教材 1「姿勢をよくして画面から目を離そう!」
子ども自身が目の健康について考え、情報端末を快適に活用していくことを意図したアニメ動画です(1分35秒)。広島県教科用図書販売株式会社(広教)と制作しました。
動画「姿勢をよくして画面から目を離そう!」へのリンク
健康支援のための動画教材 2「画面を見る時間を気にして目を休めよう!」
子ども自身が目の健康について考え、情報端末を快適に活用していくことを意図したアニメ動画です(1分50秒)。広島県教科用図書販売株式会社(広教)と制作しました。
動画「画面を見る時間を気にして目を休めよう!」へのリンク
日本人間工学会 子どものICT活用委員会
学校でのICT機器利用について、安全面や健康面の配慮をした方がよい点に関して紹介しています。児童生徒及び学校関係者に人間工学の視点を伝え、学校でのICT活用を支援するためのものです。
日本人間工学会 子どものICT活用委員会へのリンク(図は当該Web page)
書籍「ファーストステップ! 子どもの視機能をみる ースクリーニングと外来診療ー」
主に眼科医向けの書籍ですが、「VI. 医療・福祉・教育機関における多職種の連携: Tips&Knowledge ICT機器利用と児童生徒の健康」で、教室と家庭でICT機器を使う上での留意点について紹介しています。また、蛍光灯の映り込みや健康支援のための資料についても取り上げています。
書籍「ファーストステップ!子どもの視機能をみるースクリーニングと外来診療ー」紹介へのリンク
書籍「クリニックではじめる 学童の近視抑制治療」
主に眼科医向けの書籍ですが、「B. 教育現場における近視の現況:1. 学校でのICT活用の推進とこれからの学習環境」で、教育の情報化や、学校や家庭でのデジタル機器利用における健康支援について紹介しています。
書籍「クリニックではじめる 学童の近視抑制治療」紹介へのリンク
文部科学省・学習者用デジタル教科書実践事例集 2021年追補版
2ページのコラム「デジタル教科書を使用する際の健康面への留意事項 ~児童生徒が快適にICTを活用するために~」で、子どもの端末利用における留意点を紹介しています。
学習者用デジタル教科書実践事例集 2021年追補版(文部科学省)へのリンク (図は当該ファイルpp.32-33)